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劇団Patch「羽生蓮太郎」感想ーお月様を捕まえるー

 


今更感が酷いのですがどうしても7月中に記事にしたかったPatch Stage Vol.11「羽生蓮太郎」の感想文です。

恐ろしく長いです。感想文というよりは書き散らかした文という感じです。

しかし偶然この記事に辿り着いた方がハブレンに興味を持ちそのままPatchに興味を持ってくれたら嬉しいなとも思っています。観劇から3ヶ月程経過しているので記憶違いや勘違いしている部分もあるかもしれませんのでご了承ください。

 

初めて生で観るPatch Stage。初めての劇場。長いオタク人生で初となる複数回観劇と、個人的にたくさんの初めてと思い出が詰まった作品になりました。

 

 

 

 

原案である「ハムレット」を読みあまりの後味の悪い作品にあれこれ妄想を膨らませどんな絶望が待っているのかと1人ひやひやしながら感激したのですが、それ以上に切なくて苦しいけど温かい作品でした。原案を読んで感じていたここはどう変えるんだろう?大阪だとどうなるんだろう?という疑問は綺麗に解消されてました。さすが末満さん脚本だと心の中で叫びまくってました。「また明日な」という台詞にこんなに観客が心揺さぶられてることもなかなかないのでは。あと舞台が円形なのは月だからってのもTwitterで知った時にめちゃくちゃ心揺さぶられました。
3回観劇したのですが、観る客席によってあんなに見える景色が変わるのかと。上手く説明出来ないのですがカメラアングルが凄く変わる感じで、特に親治と定春がお月様の話をしてるは印象が違いました。目がいくつあっても足りなかったです(笑)
場面展開もかっこよくて好きでした。場面展開もパフォーマンスになってるのが凄く綺麗で、あっという間に終わってしまうシーンなのだけどもうすこししっかり見ておきたかったなあと思ってます。

劇的なハッピーエンドもバッドエンドでもなかったけれど、どうしようもないくらい登場人物全員が愛しくてじんわりとした温かさが心に残る作品でした。

 

 

 

 

 

以下キャスト別感想

 

 

 

 

 

羽生黒男 as 三好大貴

クズでした。想像し覚悟していた以上にクズでした(笑)
原作を読んだ時点で「クローディアスは実は悪人ではないのかも?先王を殺したのにも理由があるのでは?」なんて考えていたのですが黒男は本当にただただクズだった。蛍原にあんなにヘコヘコしてたのに、尾瀬倉と桐志田には蛍原の名前を出して脅すところがなんかもうせこいなぁって感じですよね。2時間サスペンスだったら間違いなく前半1時間で殺害されてるタイプだよ黒男。
でも、商店街を歩けば街の人から「黒ちゃん!」と声をかけられ、宮春をはじめホルモン屋のお客さんとも親しげだったのを見ると憎みきれない人なんだろうなぁと思ったりもしました。ハムレットの芝居を見せられても蓮太郎を殺そうとはならなかったもんね。
あと、友人と騒いでたのがズンドコ節のシーン。というかホルモン屋のシーンほとんどなんだけど、頑子ちゃんと絡むときめちゃくちゃ男だな…と思ってました。あの生々しい芝居って三好くんの特徴だよなと思ってる。

頑子ちゃんが黒男の女だってことをまざまざと見せつけられて客席でギギギッ…!!ってしてました(笑)そして秀太郎が亡くなる前から頑子ちゃんと黒男がデキてたのなら2人の間に子供が出来ててもおかしくなかったよなと思ってゾッとした。黒男、お願いだから頑子ちゃんのこと幸せにしてくれよ。
黒男以外だと墓地のシーンとか蛍原とのシーンとか、とにかくツッコミポジション。OPのキャスト紹介も私が入った公演は毎回言葉を変えてきていたので、客席を盛り上げる役割を一気に請け負ってる印象がありました。ガッツリ笑いは取りたいだろうけど話は進行していかなきゃいけないし、実はすごく大変だったんじゃないかなぁ。三好くんはパッチ本公演だと主人公と敵対する役が多い印象なので、次は良い人の役とか見て見たいな(笑)個人的にはいまの三好くんが岩窟少年のモリスを演じたらどうなるのか気になります。

 

 

 

羽生頑子 as 岩崎真吾

めっちゃスタイルよかった。いや本当に。立ち姿が女性で、全身が視界に入るたびに脚綺麗だなぁと思ってました。ちなみに関西人ではないからか皆さんが言ってる「すちこ」がなんのことか全く分かりませんでした。新喜劇の女優さんとかキャラクターなのかな…?
岩崎くんに関してはDVDで岩窟少年のマシマシを見てこの人は役によってとんでもない化け方をするんだろうなと思ってたんですけど、その予想を超える強くて優しいお母ちゃんでした。だけど黒男のことを「あんた」って呼ぶんだから間違いなく黒男の女ですよね……歌のシーンでも真っ先に飴を手渡してるのは黒男だった気がする。個人的には頑子ちゃんの飴を受け取る、受け取らないにも伏線がありそうだなぁと思ってたんですが(黒男は受け取った飴を尾瀬倉と桐志田に御駄賃として渡している。蓮太郎は飴を受け取らない)詳細は分かりませんでした。DVDで見たらまた何か気付くかなぁ。
蓮太郎が「所詮女は男なしでは生きていけない」って言うんですけど、その女である頑子ちゃんに羽生家の男達は救われたわけですから女というか、母親の強さを思い知らされましたね。最初っから最後まで暗い部分も涙も見せず気丈に振る舞う頑子ちゃんは本当に良い女。良いお母ちゃん。
岩崎くんは千秋楽後にツイッターで「みんなといた時間が僕を羽生頑子にしてくれました」と書いていたんだけど、その紡ぎ出される言葉の優しさが、何より岩崎くんが頑子にキャスティングされた理由じゃないかなあと思ったりしました。岩崎くんの芝居が生で観れてよかった。

 

 

 

羽生秀夫 as 山田知弘

お父ちゃんズルいです!!(笑)

先王は威厳があり落ち着いた人のイメージを勝手に持っていたので、山田くんが父親役はどうなるんだろう?と思っていたのですが予想の斜め上でした。あの格好、最初は驚きしかなかったのにだんだん可愛く見えてきていたので不思議です(笑)でも物語の最重要案件を告げ物語が始まるきっかけをつくるのはお父ちゃんなので、あの格好あのキャラクターで出オチで終わらずにきちんと物語を進めていかなきゃいけないのは難しかったんではないかなぁと勝手に思っています。きちんと「自分を殺したのは黒男と母ちゃんだ。母ちゃんのことは許すが黒男だけは許すな」ということがお客さんに伝わらなければ物語が進んでいかないので。お母ちゃんのことは許すってことは、お母ちゃんのこときちんと愛してたか生前の少し暴力的だったと思われる部分を反省していたからじゃないかなと思ってます。でも、お父ちゃん亡き後もああやって常連さんがたくさん来るのはお父ちゃんは街の人から愛されてたんだろうなぁ。そう考えるとお父ちゃんも黒男は間違いなく兄弟ですね。

 

 

 

歩野宮春 as 吉本考志

吉本くんはSPECTERや磯部磯兵衛物語から高くて通る声というイメージがあったので、しゃがれた声にビックリした。一瞬公演で喉酷使しちゃってるのかな?と思ったけど役作りだと気付き納得。しゃがれ声だけど台詞はハッキリ聞こえていたので凄いなぁと思ってました。個人的に耳障りの良い声だと思ってます。
ボンクラ親父だけど、間違いなく2人の息子を愛しているお父さん。すっごく優しいですよね。黒男と蓮太郎のことを気にかけてくれたり、事故とはいえ黒男のこと庇って刺されたり、蓮太郎の就職の手助けをしたり。2人の息子があんなに柔らかく優しいのはお父さんに似たからだろうなぁ。定春の話をする時も親春の話をする時も優しい顔をしていて、2人とも自慢の息子なんだろうなあっていうのが伝わってきて、だからこそ親春が亡くなった時の定春の足元に崩れ落ちた姿が痛々しくて苦しかった。誰を責めるでもなく自分を責める宮春はなんだか可哀想にみえました。
何をどう言われるよりも宮春の「またホルモン食いにいってええか?」という言葉に蓮太郎は救われたんだと思う。

 

 

 

定春 as 星璃

星璃くんの芝居は繊細だって意見をたくさん耳にしていたんですけど、そう言われる理由を生で見て凄く感じました。お通夜のシーンは重い空気とかそんなんじゃなくてもっとヒリヒリした苦しい雰囲気に感じたんだけど、あのヒリヒリ感を生みだしてたのは定春だったと思う。2度目の観劇からは「兄やんが嘘ついたことあるか?」って台詞の時点でもうメンタルやられてました。蓮太郎に怒りをぶつけるわけでもなく、唇を手を震わせながら「俺のこと殴ってくれ」という定春がもう切なくて切なくて。蓮太郎のことを疫病神と言っていたけど親春のことを探してくれと頼むところとか、それを断られての「いけずすんなやぁ」とか、ハブレンでのヒロインは間違いなく親春で純粋なのも親春だったけど、誰よりも繊細で儚くて悲劇的だったのは定春だと思います。
そしてホルモン屋マルチアングルが欲しい理由その1。
モブの時のあの佇まいやカウンターでプカプカ煙草をふかし騒ぎをほんの少し外側から見つつも店主である頑子ちゃんとは親しく喋る感じ。いた!こういうお客さんいたよ…!!!!と個人経営の居酒屋で働いたことのある自分は1人で盛り上がってました(笑)ズンドコ節で黒男と頑子ちゃんがチューをした後そっと頑子ちゃんに話しかけてる感じとかさ………いたんだってああいうお客さん……………。
トーリーを頭から抜くと自分のこと兄やんて言うのも「いけずすんなやぁ」って台詞もめちゃくちゃトキメキキュンポイントだったんですが、観劇中はそんなこと思う余裕一切なかったです(笑)でもなんか、そういうかわいい役の星璃くんを見てみたいな。現代劇で恋愛ものの星璃くんめちゃくちゃ見てみたいです。

 

 

 

親春 as 田中亨

亨くんのお芝居をしっかり見たのはハブレンが初めてだったんですが、なんかもう一回観てしまうと親春が何をしていても可愛くて泣けてきてしまって仕方なかった。子供っぽいとは違うあの純粋さは亨くんの持ち味なのかなと思いました。親春はどうしてあんなに蓮太郎のことが好きなんだろうとずっと考えてたんですけど、蓮太郎は親春のことを対等に扱ってたからかなぁと考えたり。他の人は親春のことを心配だったり大切に思うがゆえに親春に対して「行かなくていい」「大人になったら」と言うけど蓮太郎は親春の頭を叩いたり「遊郭(すみませんなんて場所だったか忘れました…)に行けー!」と言ったり。定春や布袋くんと接する時と同じように親春にも接していた気がしたので、もしかしたら親春はそれが嬉しかったのかもしれないと思っていたりします。お月さんを取ろうとするシーンで親春を持ち上げていたのが三好くんだったのは単なる偶然でしょうか…?
あとはもう観客全員のハートを奪っていったであろう小指のテツですよね!!(笑)テツくん全く笑わないし対応力ありすぎて一緒に観にいった友人と話題持ちきりでした。墓地のシーンもなんだけどあのアドリブの強さは頭の回転の良さからなのかもともと持ったセンスなのかすっごい気になります。

 

 

 

布袋昌吾 as 藤戸佑飛

最初に配役発表された時に藤戸くんが原作のホレイショーだと知って、ブログやツイッターでの様子や松井くんとホストちゃんに2人で出演していたことから絶対面白いコンビになるだろうなと思ってました。どうしても藤戸くんはサヤーテのイメージが強いので(笑)布袋省吾はもっと底抜けに明るくてボケ倒して蓮太郎につっこまれたりするのかなと考えたりしてたのですが、実際はすごく蓮太郎のお世話をしてくれてました。布袋くんは幼少期から蓮太郎と他の子達との中和剤になってくれてたんだろうな。ちょっととっつきにくくて勘違いされやすい蓮太郎をフォローしてた印象。お人好しなんだろうけど自分の中で譲れないものがあって、それが包丁を持って飛び出した蓮太郎を止めにいったり親春の死を伝えに来たりという行動になっていたのかなと思う。ホルモン屋の玄関の前でお店に入るまでの葛藤がほんの数秒間のシーンなんだけど布袋くんの苦悩が感じられました。墓地で蓮太郎から聞いたことを定春に言わなかったのも、笑いが起こるシーンになっていたけどやっぱり布袋くんの中では譲れないことだったんだろうなと。もしあそこで墓地でのことを定春に話してたら話の展開はまた変わってたんじゃないかと思います。
「お前がハムレットなら俺はホレイショーや」っていうのはどういう意味だったのかな。自分は変わらずに蓮太郎の親友だってことを伝えたかったのか、狂ったふりをする蓮太郎のことを見て見ぬ振りをした自分も同罪だといいたかったのか。

 

 

 

桐志田興喜 as 尾形大悟

原作ではあっさり死んだローゼンクランツとギルデスターン。2人はどうなるのかとハラハラしていたのですが亡くならなくてよかったです。居酒屋でハムレットに例えるなら…って話をしていく中で自分たちはローゼンクランツとギルデスターンだと言うのはあまりにも皮肉めいてるなと思ったし、その発言で蓮太郎が何かに気付くんじゃないかと1人でそわそわしてました。蓮太郎が勘付いていたら、それこそ原作のロゼクラのように悲惨な結末が2人には待っていたのではないか…
劇中劇のハムレットは、あんな声低くてドスのきいたような声を出せるとは思ってなかったので意外な発見でした。黒男の目の前で祈りだすのたまらなかったです…………
尾形くんてすごく表情豊かですよね。磯ミュをDVDで見たときから思ってたのですが実際に観劇してさらにそう感じたので思わず友人に「尾形くんの表情筋が好き」って言ったら納得してもらえました(笑)
コメディーミュージカルやったら似合いだなあ…というか磯兵衛の時の尾形くんの表情すでに好きでした。またミュージカルやってほしい!!

 

 

 

尾瀬倉友之助 as 有馬純

桐志田が殴られるたびに「きりしだー!!」って叫んでたのが可愛くて、とてもニコイチ感を出していて好きでした。
あと、東京へ進学した蓮太郎を抑圧する方々(なんと言えばいいか分からない(笑))の有馬くんが凄くツボで!あの嫌味ったらしい感じのお芝居もっと見ていたかったです(笑)抑圧する方々が黒男、定春、尾瀬倉、桐志田で蓮太郎からしたらいけ好かない方々ばかりだったのはやはり意図的なのかな…?

劇中劇ハムレットもよかった!有馬くんてふにゃふにゃした可愛い声のイメージがあったのでああいう声も出せるんだなぁと驚きました。殺伐としたキャラクターの有馬くん見てみたかったなぁ。
あと、親春の葬儀シーンでの格好が似合ってた気がするんですけどなんだったか覚えてないという。女装してたっけ??

 

 

 

蛍原康 as 納谷健

納谷蛍原さんを観たのはソワレだけだったのですが、自分的初回だったこともあってとにかく衝撃が強かった!!!おかげでモブシーンの納谷くんの記憶がほとんどありません!!!でも細かいお芝居してたなあってのは覚えてます。「黒男くん」ていう時のイントネーションが独特で個人的に好きでした。キュートなお顔にお髭をつけガラの悪い2人組と車椅子の奴を引き連れてきてるの凄く好きでした(笑)最初と最後の出番でメンバー減ってたり車椅子に乗られたりしてたのが上手く流れが出来てたなぁと(笑)黒男にアクロバットな技かけようとしてたのを見て動ける人なんだと改めて実感。
ソワレはどんな蛍原さんだったのかめちゃくちゃ見たかったです。もっとガッツリ納谷くんのお芝居みてみたいな。

 

 

 

蛍原康 as 中山義紘

ずっと見ていたくなるお芝居をする人だなあと思いました。4人で観に行ったのですが口を揃えて「よしくんヤバい」といいその日に4人中3人がにんじんを観に行くと言いはじめたのでよしくんは現場でオタクの意思を殺すタイプの俳優です(褒めてます)
一応書くと私は中山さん推しではないのですが(笑)正直キャスト紹介の第一声を発した時点でもうわりと目が離せなくなってました。1人だけ声の通り方が違った気がする。モブの中山さんが本当にツボでツボでホルモン屋マルチアングルが欲しい理由その2です。お酒噴き出したり零したりかなりやりたい放題だし、マチソワでもやってることかなり違った印象なのでとにかくずっと見ていたかったです………黒男がズンドコ節を歌ってる時の合いの手が好きでそればかり友人に話してました。
蛍原さんに関してはマチソワ違いすぎて中山さん推しの友人の感情が追いついてなかったです!!!!(笑)マチネの男臭い蛍原さんがとても好きだったのでああいう役の中山さんもっと見たいです…………ソワレに関しては、あの、凄く楽しそうだったなと(笑)あれに振り回されずに淡々と仕事をこなす小指のテツがどれだけ強者なことか。カメラ収録の回にまさかの康姐さんだったので、DVDになって康姐さんを存分に楽しめることを期待しています(笑)

 

 

 

羽生蓮太郎 as 松井勇歩

実は1番感情移入できるはずなのに出来ない役でした。何を考えてるのか分からなくて狂っているのか狂っていないのかわからなくて。
すごく個人的な意見なんですけど、再婚って子供が自立するかしないかの時期にするのが1番難しいんじゃないかなと思ってます。再婚相手も突然青年期の子供が出来てどう接すればいいか分かることなんてなかなかないだろうし、子供もどことなく空気読むから最低な相手でもない限り再婚に反対しきれないだろうしだからといって両親自立しきってるわけではないから再婚相手と全く関わらないわけにもいかないだろうし。まぁハブレンの場合はそういう問題でもなかったんですけど、蓮太郎と黒男はどうしたら最初から上手くいったのかなんてぼんやりと考えてしまいました。
蓮太郎が黒男を殺そうとする大きなきっかけは霊になったお父ちゃんからの言葉だとは思うけど、最初の引き金は頑子ちゃんに黒男を「お父ちゃんて呼んどき」って言われたことかなあと考えてます。言われた瞬間の蓮太郎がすごく絶望的な表情をするので叶うならその表情をDVDで確認したいです。
松井くんはマイナスな感情の揺らぎのようなものを表現するのが上手いと勝手に思ってます。親春と2人でジャンプ読んでるところに定春が来たシーンとか、けっこう笑ってる人も多かったんですけど私はあそこの蓮太郎はすごく気持ち悪くて(意図的に狂ってるように見えて)ちょっと見ているのがしんどいシーンでした。劇中劇のシーンで黒男から一切目を離さず見ていたのもしんどかったし、三好ワンダーランドも竹馬乗ったりコサックダンス?して陽気な音楽が流れているのに蓮太郎の目には殺意しか映っていなくてどんどん悲劇へ転がり落ちていってる感じがたまらなかったです。例えば尾瀬倉と桐志田が自分の詮索してると明確に気付いていた場合、蓮太郎はどんな行動に出ていたのか気になります。
最初から最後まで蓮太郎に感情移入は出来なかったんですけど、最後の最後に橋で布袋くんと笑い合う姿を見てすごくほっとした気持ちになったことを覚えてまいます。
最初の1人で子供時代のことを語っていくシーンが好きだったので、松井くんの一人芝居みてみたいです。

 

 

 


ここまでお読みくださった方ありがとうございました!羽生蓮太郎という大好きな作品に出会えたこと本当に嬉しく思ってます!
心置きなく何回も見返し友人にもステマしまくりたいのでDVD発売心よりお待ちしております!!!!

 

 

舞台「Defiled」感想 ー愛情と狂気の狭間ー

 

 

戸塚祥太さん、勝村政信さんの2人芝居「Defiled」を観劇してきました。
以下、5月11日マチネソワレを観劇した感想です。感情のままざっくりと書いたのでネタバレ有り、いろいろ抜け有りとごちゃごちゃしています。

 

 

 

 

 

 

ずっとずっと興味があったつか作品、錦織さん演出以外での戸塚さんの舞台は想像以上に後味の悪い話でした。

純粋ゆえの愛情。ゆえの狂気。いや、狂気なんだけど、あきらかに狂ってるように見えるんだけどたぶんハリーは狂ってない。本当にただただ純粋に本を愛し図書館を愛しカード目録が人生に必要なピースになっていたんだと思う。
とにかくハリーは見てる側からすれば突飛で納得理解出来ないことが彼にとっては絶対的な正義で自分の命より大事なものだった。交渉に入った刑事にも観客である私たちもわからないこと。なんでそんなにカード目録にこだわるの?と思ってしまうのだけど答えはきっと簡単で「それが僕の使命だから」
だけど刑事さん側からしたらこの終わり方は辛いよなと思ってました………なんとか良い案が思いついてハリーも納得してくれたと思ったら自分へプレゼントといって渡してくれた本のせいでハリーは自分の正義に反することだと気付いてしまうし、ハリーもハリーで爆発を起こせず自分の使命を果たせなかったと絶望しながら死んでいく。この後の刑事さんのことを考えるとやるせなさが凄いです。コミカルなシーンも多々あってラスト2人で玄関へ向かって行った時はすごくホッとしていたので、その後ハリーが戻ってきた所で思考が追いつかなくなってました。最初は「どちらが相手を手玉に取ってるんだろう?」とか考えてたはずなのにそこら辺の思考が一気に飛んで行きました。しかも新刊図書のことを忘れてたからって………それは後から考えればいいだろうと思ってしまうんだけど、ハリーにとってはそれではいけないんだよなぁ。
あとこれは他のお客さんが議論してる声も聞こえていたのですが最後の発砲はハリー自身によるものなのか第三者によるものだったのか気になりました。個人的には第三者による発砲かなと思うんですけど、可能なら近くの席で確認したかった。


マチネとソワレで印象というか芝居の雰囲気が違うシーンがかなり多いように感じた。
マチネのハリーは本当に純粋に本を愛していて、図書館の素晴らしさもカード目録の必要性も刑事さんに伝えようとしている感じがあった。たぶんハリーは20代後半の青年なんだけど、10代の少年のような純粋な心を持ってる。そんなハリーを刑事は必死に理解しよう分かりあおうとしていたし、カード目録を刑事の家のガレージに置いておくという案が出たときは刑事も嬉しそうに感じた。クスッと笑えるシーンが多かった。
ソワレのハリーはなんだか愛情というよりも執着のようなものを凄く感じた。マチネではあんなに目をキラキラさせて話していたシーンでもソワレは1人感情が高ぶっていてキラキラというよりは興奮して瞳孔が開ききってる。自分が革命家になることを望んでいる。図書館のことよりもそのことの方が全面に出てきているように見えて、刑事はハリーに対してイラつきを隠せていないように感じた。マチネ以上に怒鳴り合ったり怒りの感情を露わにするシーンが多くてまさに演技バトル。ものすごい熱量だった。


戸塚さんはやはり体軸がしっかりしていて身体能力の高さを感じました。ひとつひとつの動作が綺麗。椅子から棚へ飛び移ったりテーブルへ飛び乗ったりってのをさらっとやってのけるので美しかった。飛び降りるのも飛び乗るのも足音がほとんど立ってなかったんですけど普通は足音しますよね…?
「寝取られ宗介」なんかもそうですけど戸塚さんは純粋ゆえ愛ゆえに狂気を孕んだ役が似合いますね。美しい薔薇には棘があるじゃないですけど、触れたいけど触れたらすぐどこかえ消えてしまうし自分は怪我をするみたいな危うさがずっと漂っていて、だからこそラストは言葉にならなかったです。
勝村さんは舞台で拝見したのは初めてだったんですがとてもチャーミングな刑事さんでした。最初のハウッちゃうくだりとズボンのくだりが特に好きです(笑)命を大切にする思いが客席にはこんなに伝わってくるのに、それが1番近くにいるハリーには一切届いてないのが悲しくて仕方なかった。怒鳴った時の迫力がすごくて、音が跳ね返ってくるんじゃないかってくらい声が響いていて凄かったです。ぜひ1度コメディー作品の勝村さんを見て話の展開とか何も気にせずケラケラ笑ってみたい。


マチネ観劇後に初見の衝撃を消化しきれぬまま勢いでパンフレットを買ってカフェで開いた。パンフレットにきちんとブックカバーがかけられていることに気づいて、なんだかそのブックカバーにハリーの本へ対する愛情や執着みたいなものを見てしまったような気がして心の中で思いっきり「うわぁ……」と声に出してました。
まだまだ続く公演、無事に大千穐楽まで駆け抜けてほしいです。

 

 

 

「ハムレット」「羽生蓮太郎」の気になること個人メモ

 

 

劇団Patch 第10回公演「羽生蓮太郎」初日おめでとうございました!!

 

 

 

本日2日目ですね!無事に初日の公演は終わったようで、そしてチラチラとツイッターの感想をみては自分が観劇するのがそわそわと待ち遠しくなる一方です。
「羽生蓮太郎」はハムレットが原案の作品ということで、観劇前に原案のハムレットを読みました。ちなみに読んだのはちくま文庫版、松岡和子さん訳のものです。

 

 

シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)

シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)

 

 

 

 

そしてここからはハムレットを読んで気になった点、羽生蓮太郎を観るにあたって気になっている点の個人的メモです。完全な自己満です。
みたことあるものは「オセロ」「ロミオとジュリエット」戯曲は「ハムレット」が初めてというめちゃくちゃシェイクスピア初心者なので、シェイクスピアではおきまりのことを書いていたり一度しか読んでいないため矛盾する点があるかとは思いますが、とりあえず書いておいて実際にハブレンを観た後で思い返すのに役立ったらいいなー…という個人のメモです。

なのでもし読まれる方がいたとしたら何も考えずぬるっと読んでいただけたら幸いです。
そしてお分かりかとも思いますがハムレットのネタバレ、ハブレンの内容を勝手に想像しているので閲覧は自己責任でお願いします…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハムレットで気になる点】

 

・先王の亡霊は存在するのか
→見える人と見えない人がいる。そのわけは?
全身を甲冑で覆われた姿では顔の確認ができないため、先王の甲冑を着た別人の可能性もある。
また、甲冑姿と寝間着姿で登場するが服装が変わった理由。甲冑→偽の先王、寝間着→本物の先王 のような可能性もあるのかなと勝手に思っている。

 

・ガトールードが再婚した理由
→時代的に夫の兄弟と妻が再婚することはよくあることだったのか?歴史に詳しくないためまったくわからず。作中で妃とクローディアスがラブラブしてたわけでも、妃が先王の死をめちゃくちゃ悲しむわけでもなく。クローディアスは妃と結婚することにより王の地位を得られるし仮に妃のことが好きだったとしたらこの再婚はメリットがあるけど、妃が再婚に踏み切った理由がよく分からない。そのままハムレットが王位を継承してもよかったはず。本当にクローディアスのことを好きになってたのか?そもそも拒否する権利など当時の女性にはなかったのか。ガトールードの考えてることが分からない。

 

・先王の名前が一度も出てこない理由
→登場人物一覧の時点で先王は名前が出ていない。当たり前だが妃も叔父もハムレットも誰も先王の名前を呼ばない。呼ぶシーンがなかったから名前がないのか、それとも意図的に名前がないのか。

 

・フォーティンブラスだけ無傷な件
→位の高い身分の人々がたくさん亡くなる作中において、自分が怪我することも親族が巻き添えになることもなく、むしろの王位を継承することになったフォーティンブラス。この作品で誰が1番得をしたのかといったらフォーティンブラスの気がするのですが………考えすぎ?

 

・クローディアスは悪人なのか?
→いやハムレットを意図的に殺そうとしてるし、間違えて毒入りのお酒を飲み倒れた妃のことを誤魔化した時点で悪人なんだろうなとは思うんですが……先王を殺した犯人なのかと言われるとなんとなく疑問が残る。劇団の芝居をみて怒るけど、よく考えたら先王を殺してなくても自分のことを侮辱するかのような芝居をされたら怒るよなぁとも思ったり。すごく単純に先王を殺した理由が知りたい。

 

・先王は善人だったのか?
→そもそも生前の先王の情報が少ないので人となりが全く分からない。主人公の殺された父親=かわいそう みたいな方程式が頭の中で勝手にできているだけで、実は善人なんかじゃなかった可能性もあるのではないか、と考えすぎだとは思いつつ考えている。

 

ハムレットは狂っていたのか
最初は狂っているフリをしていたのが本当に狂ってしまったのか。最初から最後まで狂ったフリをしていたのか。それとも最初から最後まで狂っていたのか。
レアティーズとハムレットの剣が入れ替わったことに関しては作中では「揉み合ったあと、剣が入れ替わる」と書いてあるので、剣先に毒が塗られてることをハムレットが知っていて意図的に剣を入れ替れた可能性もありえるよな…と思ったり。

 

 

 

【羽生蓮太郎で気になる点】

 

 

・なぜホルモン屋?
→舞台が昭和の関西にあるホルモン屋なわけですが、とりあえずホルモン屋であることに意味はあるのでしょうか…?関西といえば!な飲食店を舞台にするとしたらたこ焼き屋でもお好み焼き屋でもよいのではないかなーと思うので、ホルモン屋であることが作品の中でどう影響してくるのかが気になります。
個人的にホルモン屋って行ったことがなくて馴染みのないお店なので、イメージができなくて勝手に未知数なところがある。

 

・羽生秀太郎の名前は出てくるのか

→「ハムレット」では名前が出てこなかった先王のポジションである羽生秀太郎。「羽生蓮太郎」では名前を呼ばれるのか「ハムレット」と同じく作中で名前を呼ばれないのか。

 

・歩野親春はどういう役?
→作・演出の末満さんのツイートによるとオフィーリアポジションである歩野親春は羽生蓮太郎と恋愛関係になるわけではないようなので、どういう風に羽生蓮太郎や周りの人々と関係してきて、原作と同じく命を落とすことになるとしたらどういう流れなのか……

 

・羽生秀太郎の殺され方

→耳から毒をいれて…とはならない気がするので。
事故死にみせかけたりするのか?それともホルモン屋であることを利用した方法になるのか?

 

・劇中劇のシーン
ハムレットがクローディアスにカマをかけたシーンでもあるわけですが、昭和の日本でホルモン屋が劇団を呼んで芝居をさせるとはならないような。他の方法でカマをかけるとしたらどんな方法になるのか。

 

・蛍原康がヤクザの理由
→なぜヤクザなのかも気になりますが、「ハムレット」を読んで気になっていたフォーティンブラスだけ無傷だなあと思ったことを当てはめると蛍原康も最終的に無傷で終わるのでは…?

 

 

 

 

個人的メモ終了!観劇後もぜったい感想や考察を書きたいぞ!!
ハブレン楽しみだー!!!