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劇団Patch「大阪ドンキホーテ」ざっくり感想

 


劇団Patch特別公演「大阪ドンキホーテ」初日観劇してきました。
観劇してきたばかりの感情のままに感想を書いておこうと思います。舞台自体の感想やPatchメンバーのことは全公演終わってから書けたらなと。
以下、ネタバレになりますので閲覧の際は御注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


金色の装飾で縁取られた大阪市中央公会堂のステージ。
その奥でカーテンが開いたり閉じたり、金色の縁を飛び出してくる役者たち。なんだか「物語」を見ているのだと感じさせられる舞台だった。
ミュージカルではないけれどPatchメンバーも一般公募による出演者さんもとにかく動く。歌う。踊る。劇中で歌われる曲がどれも好みでとくにテーマ曲だと思われる曲が好きで普通に音源が欲しい。

 

 

 

Patchメンバーのことを書こうと思うとうまく言葉に出来ないのですが簡単に。


三好くん、さすがの主役、1期生。特徴的でよく通る声は武器だなと思った。
納谷くん、ここにきてブッチャーを思いっきりできる納谷くんを尊敬します。
近藤くん、ボクサー似合いすぎだし瞬一は近藤くんしかいない。
吉本くん、三好くんとのコンビがとても合っていてテンポがよくて好きでした。
尾形くん、警察服が似合う!やっぱりよく動こう表情が魅力的。
藤戸くん、Patchのバイプレイヤーでは?ボクシングの解説者がすごくよかった。
竹下くん、ツルトラマンがハマりすぎてもはやツルトラマンかわいい。コメディーの竹下くんもっと見たいです。
星璃くん、キザな役が似合うのでぜひ本公演でもゴリゴリかっこつけキザな役を!!
田中くん、真っすぐさ純粋さの眩しいこと。お芝居であそこまで純粋な役ができるのは今だけではなくてきっと田中くんの強みなんだと思う。

 

 


どこか懐かしさを感じる歌をきらきらと歌う登場人物たちが眩しくて、曲調もあってか童心に返って母親の胸の中で泣きじゃくりたいような気持ちになった。
パソコンもスマホもない時代だからこそのあたたかさを感じたくなったのか、もう連絡先も分からない小学校時代の同じ地区だった人たちを思い出してなのかは分からないけれど、ずっと自分の中にあるやわらかい部分をチクチクされているような2時間だった。


大人の星川輝一はずるい。
自分には星は掴めない。自分には何もないと言っているが、少年時代の彼はブッチャーの次に歌が上手かったし、子供達で協力して団地からヤクザを追い出したし、中学時代は真面目にバスケを3年間続けた。
一向に売れない漫画を応援してくれる友人も身を案じてくれる友人もいるし、嫌味半分とはいえ定期的に様子をみにくる弟もいる。
1人で団地に居続ける勇気も母親を思う優しい気持ちもたくさんのヒーローを産みだす創造力もそれを漫画にする実行力もある。
それのどこが「何もない」というのだろうか。
試合に出れなくても、団地にたった1人になっても諦めることのないその真面目さが私にはとても眩しくて羨ましく感じた。星、掴めてるじゃんって。
もっと客観的に見れていたら「いやいや輝一ってどうしようもない奴でしょ」と思ったかもしれないしそう思っている人もいるとは思うけど、どういうわけか一度観劇した時点では私はとにかく輝一が眩しくて羨ましい。
「転んでも何度でも立ち上がればいい」という言葉は歌詞とかドラマとかで何度も聞いているはずなのに、輝一から発せられたとき、とても希望のある言葉に聞こえた。

 

明日、2回観劇することによってこの感情が変わるのかは分からないけれど、もう少しフラットな気持ちで見れたらなと思う。
そうしたら輝一への感情が変わる気がするし。
もしかしたら明日も輝一を眩しく羨ましく感じる自分がいるかもしれないけれど。